【琴櫻の言葉】「全然、琴ノ若で反応しちゃうと思います」番付発表会見全文
日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。
同時に改名リストも公表され、大関琴ノ若改め琴櫻(26=佐渡ケ嶽)も発表された。しこ名の下の部分も「傑太(まさひろ)」から「将傑(まさかつ)」に改名した。
師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)を交えた記者会見の一問一答全文をすべて紹介する。
大相撲
「不思議な感覚ですかね」
――昇進会見ではありませんが、注目度の高さがあります
琴櫻 そんな、しゃべることないです(笑い)。
――大関の方から会見の、ごあいさつをいただいてもよろしいでしょうか
琴櫻 ごあいさつ? どういうふうに…。今場所から祖父の先代親方のしこ名をいただきました琴櫻です。よろしくお願いします。これでいいですか?
――あらためて(番付を)ご覧になって、どんなご感想でしょうか
琴櫻 今、初めて見ました。不思議な感覚ですかね。
――不思議ですか
琴櫻 まあ、やはり琴ノ若で上がってきたので、当たり前のように、そうやって名前があったので、変わるという感覚が久しぶりだなっていう。新十両以来じゃないですか。5年ぐらい変わってなかったですから。
――大関昇進を決めた時に、まずは琴ノ若で戦ってみて、その後、改名するかは師匠と相談してとなっていましたが、あらためて琴櫻に至った経緯は
琴櫻 そうですね、そのままいったことに関しては昇進した時と同じ、そういう思いがあったので、そのままいくと言ったんですけど、はっきりと1場所とは明言してなかったので、師匠と相談して場所の終わりの時に師匠からも、もういいんじゃないかと言っていただいたので、ここから変えて頑張りますと、変わるのが決まりました。
――下の名前も変わったがそこに関しては
佐渡ケ嶽親方 琴櫻の下の名前の字画も見ていただいて、先代とは逆なんですけど。琴櫻というしこ名に「まさかつ」が合うみたいです。私も下の名前までは考えていなかったんですけど、まあやはり、琴櫻というしこ名に、下の名前もしっかり合うものが一番いいんじゃないか、ということで家族で話をして字画も見ていただきました。
――50年ぶりに琴櫻のしこ名が復活したことに師匠としての感想は
佐渡ケ嶽親方 私の思い、ですか。呼びにくいですよね(笑い)。私の師匠ですから。親方衆もみんな、う~ん、呼びにくいんじゃないかな。でも、そう呼ばないとですね、しこ名ですから。そこは割り切って呼ぼうかなと。
――琴ノ若という名前で新十両から名乗って大関まで上がった5年間ぐらい、あらためて琴ノ若として戦ってきた姿は
佐渡ケ嶽親方 一言で言うと、よく頑張ってきたなと。やはり小さい時からの先代との約束をしっかり守ってくれたな、というのは、いろいろな面で苦しい時期もあったと思うんですけどね、そこをしっかり乗り越えて頑張ってきたなと思います。
――あらためて大関に。これまで何度も聞かれていると思いますが、いつごろ、どんな形で先代と約束したのか紹介していただければ
琴櫻 そんな覚えてないです。小学生ですかね、小学6年ぐらいの時に、いつになったらもらえるのかと聞いた。今思えば、とんでもないことを聞いたな。そうしたら先代が、横綱の名前だから、上に上がっても大関からと言われた。
――その瞬間がやってきた今の思いは
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